公衆無線LAN
広域公共Wi-Fiの必然性とソリーュション

データオフロード
スマートフォンの普及に伴い、通信回線をパンクさせるほどの勢いでインターネットの利用が拡大しています。各通信業者も3Gから4G(LTE)へのアップグレードを加速させ、さらには次世代型規格5Gに向けて準備を加速しています。しかしながら、ユーザーの通信量も年々倍増しており(平均で前年度比x2の通信量)、通信インフラの補充が間に合わないのが現状。
スマートフォン中心の通信社会が到来し、便利になった反面、通信が途絶えたり、キャパシティオーバーになることによって通信速度が遅るなど、様々な弊害を伴うトラフィック爆発が発生しています。
これらの通信トラブルを回避するために注目されているのが、「携帯電話網の通信(トラフィック)をWi-Fiへと逃がす」Wi-Fiオフロードです。
現在のWi-Fiオフロードの課題点
- 有線LANの確保が難しく、連続したWi-Fi空間の構築が至難
- スポットでの提供の為、数メーター動くとネットワークからの遮断発生
- ネットワークの一元管理が出来ない
- 各APノードの死活管理が出来ないため、故障やトラブルに気がつかず、デッドゾーンの多発
- デットゾーンが多いため、携帯電話網とWi-Fi網との間で頻繁な接続切り替えが発生し、ユーザーにとってストレスが多い
- 地局設計が出来ていないため、安定したサービス提供が出来ない
- 電波は発するも、通信が出来ないトラブルが頻発
下図は日本一のWi-Fiストリートといわれる福岡県の天神大名エリアにおけるキャリア主要3社のWi-Fiホットスポットのヒートマップ(実測値)です。
緑は通信可能なエリア。黄色は通信が不安定なエリア。赤は不通エリア。

A社

B社

C社
以上のようなサービス提供状況のため、ユーザーのWi-Fiに対する信頼度は著しく低下し、「外に出る時はWi-Fiをオフにする」ユーザーが増加しています。結果として、LTE回線が使われ、データオフロードの効果は薄められる結果となります。

一部の「親機」以外、LANケーブルの有無に縛られることの無いKpnetworksの構築するWi-Fiゾーンであると、同じ天神大名エリアでも繋がりやすさが断然違ってきます。
Kpnetworksが解決できる課題
- 多段無線中継が出来るため、敷設が困難な場所でもエリア構築が可能
- シームレスなWi-Fi空間を構築するため、ユーザーに安定したWi-Fi環境が提供可能
- APは全てクラウド上にあるノードマネージャー(PicoManager)で管理できるため、死活管理やファームウェアのアップデートがオンラインでできる
- クラウド管理のため、いち早く問題の検出、対応可能
- デッドゾーンやブランドゾーンがあっても、後付けでAPを足すことによって問題解決が図れる
- トラフィック量に応じてネットワークのスケールアップが後付でも可能
- 自立型経路制御の為、高度な電波知識が無くとも安定したネットワークの構築可能
- KPWL-0210Jを導入することにより、バックホール回線はプラチナバンドである11Jで構築可能。野良APや店舗、その他第三者のAPによる電波障害を受けにくい。
- 安定したネットワーク構築が出来るため、オフロードの効果は高い
観光Wi-Fi
2020年の東京オリンピックを控え、外国人観光客の日本に対する2大不満は第一に「英語がしゃべれる人が少ないこと」そして第二に「Wi-Fiが使える場所が極端に少ないこと」。オリンピックまであと5年ちょっと。「英語がしゃべれる人を大幅に増やす」ことは難しいかもしれないが、Wi-Fiが使える場所を増やすことはできます。しかも、簡単に。
KPWL-0210はまさに「街単位のWi-Fi化」だけでなく「国単位のWi-Fi化」を視野に入れて開発されており、広域公共Wi-Fi化のインフラとして活用する為に生まれたアクセスポイントなのです。
観光Wi-Fiの課題点
- キャリアのWi-Fiサービスはあくまでも携帯電話回線契約者に対するもので、海外からの短期滞在社は契約不可能。この問題の認知度が未だ低い
- ネットワーク構築が高価な上、複雑で、コストメリットが少ない
- 一大事業になるというイメージが強く「誰が」音頭をとるか見えず、地域で対策が難しい
- 提供するネットワークの接続方法が煩雑になりやすく、簡単に使えるネットワークが少ない
- シームレスなエリアでの展開が少ないため、数歩動いたら回線が切れ、接続するのに再度煩雑な接続が必要
- 特に観光エリアの「外Wi-Fi」の構築が難しく、限られた場所での「スポット」展開になりやすい
- 難しく考えすぎて、複雑なシステムになりがち
Kpnetworksが解決できる問題
- 多段無線中継が出来るため、敷設が困難な場所でもエリア構築可能
- シームレスなWi-Fi空間を構築するため、ユーザーに安定したWi-Fi環境が提供可能
- 敷設コストが安いため、ROIが見込めるネットワークの構築可能
- キャリア主導のWi-Fi網ではなく、地域(商店街単位、観光組合、市、県、商工会など)で運営することが可能なため、観光情報、災害時の必要情報、緊急時のサポートなど、観光客にとって必要な情報をアクセスポイント単位、エリア単位で提供可能
- 位置情報とセキュリティカメラや各種センサーデバイスと組み合わせることにより、エリア単位で安全対策や防犯対策可能
- 各種センサーデバイスと組み合わせることにより、細かなデータを収集し、様々なソリューションが展開可能
- KPWLでWi-Fiインフラを構築することにより、様々な地域密着型の付加価値サービスが展開可能
- 最初のステップとして限られたエリアでサービスを展開し、予算に応じて徐々にエリアの拡大、スケールアップが簡単。
- セキュリティレベル、認証方式はWi-Fiエリア毎に構築可能
- 複数の回線をKPWLにて集約し、クリーンな電波環境を構築可能